バイオトイレ掲載記事 毎日新聞
2008年08月19日
毎日新聞多摩地域版 2008年8月19日(火)
毎日新聞多摩地域版にて、東京都多摩動物公園に設置・実験開発中の、木炭を使用したバイオトイレが掲載されました。
(以下、毎日新聞多摩地域版記事より引用)
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「明星大理工学部・吉澤教授と東京サンツール 木炭で分解・消臭バイオトイレを共同開発
多摩動物公園に設置し実験中 今年度の製品化目指す」

〔毎日新聞多摩地域版 8月19日〕
明星大理工学部(日野市)の吉澤秀治教授とバイオトイレ製造販売の東京サンツール(杉並区、巌真一社長)は、木炭を使って排泄物を分解し、消臭力も高いバイオトイレを共同開発した。昨春から多摩動物公園(日野市)に設置し、実験を進めている。改良とデータ収集を重ねて軽量、低価格化を図り、第1弾として室内の介護用を今年度中に製品化する。将来は災害時の仮設、下水道が普及していない東南アジアやアフリカで使えるタイプの開発も目指す。
従来のバイオトイレは排泄物とおがくずをかくはん、加熱して有機肥料に変える仕組み。しかし①おがくずが固まって分解力が低下し、3ヶ月ごとに入れ替えが必要②ステンレス製便槽が重く、山間部まで運べない③電力供給のない場所では発電機が必要――などの難点があった。
環境材料科学専攻の吉澤教授は、土壌改良材として使われる木炭の分解能力に着目。おがくずの代わりに木炭を使うバイオトイレのシステムを考案し、基本特許を申請した。既存のバイオトイレを利用して多摩動物公園で昨年4月から実験を開始。おがくず300~350リットルの代わりに、直径数ミリの粒炭70~80リットルを入れたバイオトイレ2基を設置し、処理能力を確認してきた。
その結果、入園者が多い大型連休や無料入園日でも処理能力に問題がなく、木炭の入れ替えは不要だった。電源は太陽光パネルや風力発電で賄えることも分かった。吉澤教授は「最終的には木炭の量が、おがくずの5分の1程度で済むように、さらに2、3年かけて実験を進めたい」と話す。
吉澤教授や巌社長によると、木炭利用の利点は①トイレの軽量化、コストダウンが可能②長期にわたり木炭の交換が不要③おがくずや汚物の処理が不要――など。介護トイレや被災地での仮設トイレに適しているほか、発展途上国の環境衛生向上にも寄与できる。
多摩動物公園も設置場所や園内の間伐材を利用した木炭を提供し、産学公による環境循環システムの構築に一役買っている。
(斉藤三奈子)
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